こころ – Mira AVY –

2020年9月6日2023年2月1日

私は，人間や動物以外の万物に”こころ”があると思っています。特に人の作った機械などです。今日，その”こころ”を感じたので報告します。

私が普段使用している自動車は2005年製ダイハツMira AVYです。まもなく車検で，来週には廃車の予定です。５年落ちの中古車を１０年前にヤフオクで購入しました。さすがにもうこれ以上は乗れない状況になってきました。この１０年間，ほとんど毎日私の移動手段として働いてくれました。感謝をこめて，最近きれいにワックスを掛けたり，中を拭いたりしてその労を労っています。昨日もボンネットとルーフにワックスを掛けました。

今日は日曜日でしたので，おそらく最後となる燃料補給に行きました。上手に乗れば，給油しなくても最後まで乗れそうですが一応しておこと思ったのです。ところがガソリンスタンドに着いて，給油を始めようとしたら，

給油口が開きませんでした。

何度もレバーを操作しましたがなかなか開かず，まるで”燃料はもういらない”と車が拒否しているようでした。そこで，なんとなく感じ取った私が心な中で「まあそういうな。二千円分だけ入れておこう」と思うと，なんとか開いてくれました。

私は免許を取って３５年になります。その間，三菱ミニカ，ランサー，ミニカそして今のダイハツMira AVYと４台の車を乗り継いできました。みんないい車でした。小さなオモチャではないので叶いませんが，本当なら乗れなってもみんな置いておきたいと思っています。

自動車は多くの人がその設計と製造に関わり生産されています。それに携わる人たちは，快適さや便利さそして安全を心を込めて作ってくれています。こころある人たちに作られるものは，こころを宿すと私は思っています。

私は，技術者教育を生業としています。その中から，一人でも私のように自分の作るものにこころが宿る奇跡を感じてくれることを願います。

あとわずかですが，2005年製ダイハツMira AVY，最後まで大切に乗りたいと思います。