愛「エリア88」
一番面白いマンガは,なんですか?
と,問われれば,迷わず
エリア88
と答えます。
新谷かおる先生の作品で 1979年から1986年にかけて,少年ビックコミックに連載されていました。1967年生まれの私が12~19歳の間です。何がよかったかというと,ストーリー,キャラクター,メカ,そして何よりも新谷かおる先生の美しく迫力の画が最高でした。傭兵戦闘機パイロットの風間真が主人公で,F14トムキャット,A10,ハリヤーなど当時最新の戦闘機が登場し,軍事情報もよく考証されていました。ストーリーはフィックションとはいえ当時の東西冷戦をよく網羅していたと思います。
あらすじは,友人に騙されて傭兵となり戦闘機のパイロットになった主人公んお風間真が,戦闘で得た賞金を貯めて日本に帰ろうとします。その中で,司令官のサキや仲間のミッキーなどと死線を超えていくうちに友情が芽生えますが,主人公を雇っているアスラン王国が負けてしまします。しかし,司令官のサキは,仲間を集めもう一度アスラン王国を取り戻すというストーリーです。
ところで,主人公の風間真が駆る機体はいくつかありましたが,私が好きになった戦闘機はサーブ・ドラケンという戦闘機です。戦闘機というとアメリカ,ソ連(ロシア)を連想しますが,サーブ・ドラケンは北欧のスウェーデン製でした。運用開始は1960年とされており,スウェーデンという国の技術力を知るきっかけになりました。次に好きな機体は,主人公が最後に乗っていたグラマンX29です。実用化されていない試験機で,マンガだから出てくる前進翼の機体なのですが,航空力学を知る機会となりました。