一晩

2024年12月5日

父の体調が気になって,今日は久しぶりに実家で一日過ごしました.そこで,父に第二次世界大戦でビルマ,現在のミャンマーで戦死した祖父の話を聴きました.父が生まれたとき祖父はすでに出征していましたが,かろうじて国内にいたので帰省し,一晩だけ生まれたばかりの父と過ごすことができたそうです.次の朝,生まれたばかりの父と家族をおいて家を出るとき,戦地で死ぬ間際,祖父の気持ちを思うと胸が張り裂けそうです.

祖父の戦死した場所は,ミャンマー北部のミャンマー政府の支配が及ばないところで,現在日本人が慰霊や遺骨収集のためにそこに行くことはできないそうです.祖父がいて父がいて私がいて,そして私の子どもたちがいます.今は行くことはできませんが,いつかミャンマー国内が落ち着いて安全になったら祖父を迎えに行きたいと思っています.