一期一会(その2):ピアノ音楽

音楽には人それぞれ趣向があり、年齢とともにそれは変化してくると思います。

さて高専生時代1980年代あたりは、松任谷由実、中原めいこ、飯島真理など女性ボーカルの曲をよく聞いていました。浜田省吾なんかも聞いていましたが、特にレベッカなどはテープが擦り切れるまで聞いていました。逆にクラシックなどはほとんど聞いていませんでした。

その後、大学に進学した際、大学の寮に住んでいました。そして同じ寮の友人の部屋から、しばしば落ち着いたピアノの曲が流れていました。これがジョージ・ウィンストンの曲でテレビのウイスキーのCMソングに使われていました。また別の友人の部屋に行くとジブリアニメの、ある先輩の部屋ではジャズピアノの音楽が流れていました。そして、ピアノ音楽を好きになって、CDを買ったりして聞くようになったのです。

ピアノのなにがいいのかというと、ピアノの音は何か悲しげな感じがするのですが、とにかく澄んでいて聞いていると心が落ち着きます。いまも、久石譲やジョージ・ウィンストンを聴いていますし、ネット配信のWhisperingsを部屋で聞いたりしています。

さて、ピアノ音楽を好きになることは、結婚という私の人生に大きな影響を与えました。今の嫁さんの家に初めてデートの誘いの電話を掛けるとき、ジョージ・ウィンストンのピアノソロアルバムのオータムをBGMに流していました。嫁さんは小さい時からピアノを習っていてピアノが好きだったのですが、電話を掛けた時にはそんなことは知る由もありません。しかし、これで嫁さんが私に興味を持ってくれるきっかけになったようです。

大学の寮で私の近くにたまたまピアノ音楽の好きな友人や先輩がいて私も好きになりました。それが功を奏して、嫁さんをゲットできました。運命とはわからないものです。人と出会って、いろんな影響を受けていくことは大切なことだと思います。

それにしてもいい時代になりました。今はCDを買わなくてもアマゾンミュージックでピアノの曲を聴くことができます。