古いノート ~村井先生を偲んで~

2023年4月19日

学生が物理が苦手だというので,物理の何が苦手なのかと聞いたらよくわからない回答だったので,私の高専時代の物理の教科書を出してきました.そしたら,カバーと本の間に学生時代のノートが挟まっていました.

昭和61年,1986年ですから私は19才,高専4年生の時のモノです.ハンコは村井先生のモノです.村井先生には物理を教えていただいていましたが,板書の量が半端ではなく,毎授業ルーズリーフ6ページほどで大変だったことを思い出します.ノートの内容は波動に関するものです.私はこの波動が苦手でした.村井先生は,私がこの学校に赴任する前に定年で退職されていました.街中でお見掛けすることはありましたが,その後お亡くなりなったと聞きました.

私は,学生時代の教科書やノートを大切にしています.昨今,学年末に教科書を捨てたり,後輩に譲る学生が多くいます.この教科書も開くのは本当に久しぶりでしたが役に立ちました.教科書やノートを見るとは自分がどんなことを学んだか,どんな先生に教わったのか,どんな学生時代だったのか思い出すことができます.どうか,学生諸君も,学生時代の教科書やノートを大切にしてほしいと思います.