一期一会(その1):インターンシップ

私は、高専、大学で機械工学を学び、コンピュータに関するの専門的な教育はあまり受けていません。しかし、今はCADやプログラミングなどのコンピュータ関係の教科をを多く受け持っています。また、他の人と比べてもコンピュータには多少精通していると自負しています。私がどこでコンピュータを学んだかお話したいと思います。

私の進学した新潟県にある長岡技術科学大学は当時としては先進的な取り組みがなされていました。それは、いまでは当たり前のインターンシップです。当時も大学におけるインターンシップは行われていましたが、長岡技大のインターンシップは4年生後半の約半年間の長期間にわたるものです。現在でもこの取り組みはこの長岡技大だけの取り組みなのではないでしょうか。

私は大学生のころ、機械関係のエンジニアを目指していたので、名古屋にある三菱重工の事業所に行くことになしました。そこで私は、学校で習う製図ではなく本当の機械設計と、学校では学ぶことができなかったCADによる製図技法を身に着けることができました。

この時学んだCADの操作概念は、舞鶴高専に赴任してすぐに一部の設計製図の授業にCADを導入することができました。またあまり触れる機会はなかったのですが、シリコングラフィックス社のIrisで3次元CADの概念を体験することができました。その後の三次元CADの習得と教育に役立っています。

そして、UNIX、ネットワーク技術などのコンピュータ関係の技術を身に着けることができました。この時身に着けることのできたコンピュータ関係の知識は今も私の貴重な財産として仕事の中に生かされています。

私の人生54年のうちの半年に満たない期間でありましたが、その時身につけた知識と技術が私の人生に大いに役立っています。また、大学院卒業後すぐに教育機関に就職した私にとっては、研修ではありましたが一般企業いおける就業経験でした。この半年間がなければ今の私はなかったのではないでしょうか。

若い人たちには、ぜひいろんなことにチャレンジしてほしいと思います。それが、その後の人生に大きく影響するかもしれないので、そのチャレンジを有効に生かしてほしいと思います。