いつどこで間違った?

2023年3月30日

父が病気で入院して実家に母一人になったので,最近よく実家に行くようになりました.そこで,面白い昔話を聴いてきました.

私の母方の祖父母は早く亡くなってしまっています.そのため私は母方の祖父母の名前も知りませんでした.祖父は助七といいい,つまり七男坊の男兄弟では末っ子だったそうですが,これ以外にも姉妹もいて大家族だったそうです.

問題は,祖母です.名前がハッキリしないということです.私の母およびその家族親戚は祖母を”すずえ”さんと呼んでいたそうです.そして,たぶん祖母自身も自分の名前は”すずえ”と思っていたらしいです.ところが,祖母が亡くなって手続きをしていると戸籍には”すずえ”ではなく”すずい”となっていたそうです.家族親戚一同みんな驚いたそうです.妻を看取った夫である祖父も驚いたでしょうし,なにより亡くなった祖母自身があの世で驚いたのではないでしょうか.問題は,

いつどこで間違った?

ということですが,今となってはわかりません.

祖父は私が1歳まで生きていましたが,祖母は私が生まれるまでに亡くなっています.ちなみに母方では私が初孫だったそうですので,祖母は孫を一人も見ることなく亡くなったことになります.今年55歳になりましたが,高専入学以来40年が経過し,中学卒業以降あまり母とゆっくり話すことがありせんでした.高齢になった母から古い話をゆっくり聞く機会があってよかったと思っています.母からはこれからもまだまだ面白い昔話が聞けそうです.面白い話が聞けたらまたご紹介したいと思います.

ところで,ずいぶん時間が経ってから間違いが見つかることはよくあることです.最初から間違えないことが一番ですが,間違いはなくすことはできないし必ず起きることです.記録をつけておくとか定期的に点検をするなど間違いの発見とその対策をすることが肝要かと思います.